【用語解説】IT業界のSESとは何?転職で人気の業界なの?サービス内容や働くメリットなどを解説
2025.01.20
IT業界におけるSES(システムエンジニアリングサービス)は、企業が短期的または長期的に技術者を必要とする際に活用される手法です。
SESは、クライアントの要望に応じてエンジニアを派遣し、プロジェクトに直接関与させる形態で、案件ごとに異なるニーズに対応できるのが特徴と言えるでしょう。
一方SESとは何かわからない人もいるのではないでしょうか?
そこで、この記事ではSESとはどのようなものなのか、仕事内容や契約形態などと絡めながら詳しく解説します。
INDEX
SESとは?略称や意味
まずは、SNSとはどのようなものなのか、略称や意味について見ていきましょう。
SESとはIT業界での意味と役割
IT業界においてSESは、クライアントからの依頼を受けて、その要望に対し技術者のスキルや専門知識を提供する役割を果たします。
システム開発や運用・保守といった業務において、プロジェクトチームの一員として機能するため、エンジニアは多種多様な現場で実践的な経験を積むことが可能です。
こうした経験はエンジニア自身のキャリアアップにも繋がり、業界内での評価をアップさせる要素となるでしょう。
▼SESが活用されやすい業務一覧▼
・システム開発(要件定義〜設計、プログラミング、テストリリース)
・クライアントとの打ち合わせ、ディレクション(陣頭指揮)業務
・工程管理
・納品物の保守運用や急なトラブル対応
・クライアントへの技術サポート
・技術的調査
SESと請負・派遣の違いを分かりやすく説明
SESと請負契約・派遣契約の違いは、指揮命令権の所在にあります。
SES契約においては、エンジニアが所属するSES企業が指揮命令権を持ちますが、派遣契約では派遣先の企業が直接指示を出す立場となるわけです。
また、請負契約は成果物の完成を約束する形式ですが、SESは労働力を提供する形で報酬が支払われるため、SESはクライアントのニーズに合わせた柔軟な対応が可能であると言えるでしょう。
SESの仕事内容とは?クライアントとの契約形態
次に、SNSの仕事内容について見ていきましょう。
SESにおける契約の種類(請負、派遣、準委任)
SES契約には主に「請負」「派遣」「準委任」という三種類があります。
それぞれの契約形態は、業務の進め方や求められる役割において異なる特徴を持っているため、各違いについては具体的に知っておくことが重要です。
- 請負契約
⇒特定の成果物を完成させることを目的として契約先が受託者に対して成果物の納品を求める - 派遣契約
⇒派遣されたエンジニアがクライアント企業で業務を行う形で直接的な指揮命令を受ける立場にある - 準委任契約
⇒労働時間に対して報酬が支払われる契約形態でSES契約として一般的に利用されている
各違いは上記のようになっており、それぞれ立場が変わります。
中でも、準委任契約はエンジニアがクライアントのプロジェクトで自らのスキルを提供し、その成果に基づいて報酬を得ることになるため、技術者の自主性が重要です。
また、エンジニアがクライアントの要望に応じて柔軟に対応できる点が強みとなるなど、契約内容によってそれぞれの立場が変わってくると言えるでしょう。
指揮命令体系とSESの契約における特徴
SES契約における指揮命令体系は、派遣契約とは異なる特徴があります。
SES契約ではエンジニアが所属しているSES企業が指揮命令権を保持しており、エンジニアは自社の指示のもとで業務を行うので、クライアントはその業務の方向性を指示するのみです。
そのため、労働条件や業務内容についても、SES企業が管理することになるでしょう。
もしSESの契約書を交わしておきながら実態としてクライアントの指示で業務を行っていた場合、違法な偽装請負を見做される危険性があります。
この構造があることでエンジニアは一定の業務内容や指針に従いながらも、クライアントのニーズに応えるための柔軟性を持つことが可能です。
結果的に、クライアントは業務の専門性を不要にせず、エンジニアに安心して任せられる状況が生まれるでしょう。
SESエンジニアのスキルアップや教育体制について
ここでは、SNSエンジニアのスキルアップや教育体制について見ていきましょう。
企業が提供する教育プログラムの詳細
SES企業では、エンジニアの能力向上を目的とした教育プログラムが整備されています。
プログラムの内容は基礎的なプログラミングスキルから、専門的なフレームワークやツールに至るまで多岐にわたり、独自のニーズに応じたスキルを習得可能です。
スキルのトレンドを意識したカリキュラムが組まれているため、クラウドやAI、データ解析などの分野に特化したスキルも身に付けられるでしょう。
実践的なスキルを習得する機会が豊富に存在する他、外部講師を招いての特別セミナーや業界イベントへの参加促進も行われているので、エンジニアは広い視野を養い、スキルアップを目指せるでしょう。
SESで求められるスキルとは?インフラエンジニアがおすすめされる理由
SESエンジニアに求められるスキルは、プロジェクト内容や業界によって変わりますが、基本的には技術力、コミュニケーション能力、問題解決力が重要です。
システム開発や運用業務においては上記のスキルが直接的にプロジェクトの成功に結びつくからこそ、どのような現場でも求められます。
中でも、システムの基盤を支える役割を担うインフラエンジニアはネットワークやサーバーに関する深いスキルが求められる他、クラウドの普及によりAWSやAzureなどのクラウドサービスに関するスキルも必要不可欠と言えるでしょう。
一方で、インフラエンジニアは様々なプロジェクトに参加しやすく、キャリアの幅を広げることが可能です。
SESの業務形態は今までにない経験を積めるため、エンジニアとしての成長を求める方には魅力的な選択肢となります。
SESとしてのキャリアや採用
ここからは、SNSとしてのキャリアや採用について見ていきましょう。
SESを通じて得られる経験やスキル
SESでの勤務により、エンジニアは実践的な経験を豊富に積むことができます。
プロジェクトごとの課題や問題を扱う中で実績を積むことは、エンジニアとしての信頼を獲得することに直結する他、クライアントとのコミュニケーションや協力業務を通じてビジネススキルや対人スキルも磨かれるはずです。
将来のキャリアアップに必要な資質を育むことができる他、業界のニーズに応じたスキルを学ぶ環境が整っているため、エンジニアは常に最新の技術を習得しやすい状況です。
様々なプロジェクトに参加することで特定のスキルに特化するだけでなく、幅広いスキルを身に付けられるのが、SESで働く魅力と言えるでしょう。
優良なSES企業の見分け方と採用ポイント
優良なSES企業を選ぶためには、いくつかの基準を考慮することが重要です。
- 企業の教育制度や研修プログラムの充実度を確認する
- エンジニアのスキル向上やキャリア形成に力を入れている
- 社員の働きやすさを追求していて福利厚生や労働環境に配慮が見られる
- 業績や評判に定評がある
実績のあるSES企業はクライアントからの信頼を得ており、安定したプロジェクトに携わることができるため、エンジニアにとって良い職場となります。
面接段階で会社の価値観について質問し、自分自身に合った組織かどうかを見極めることも大切です。
SESが転職市場で人気の理由
エンジニアの視点から見ると、SESは働きやすい環境を提供しています。
常駐先のクライアントによって多種多様なプロジェクトに参加できるため、単調さがなく、刺激的な職場環境が実現されており、モチベーションを維持したまま働くことが可能です。
雇用契約の形態も幅広いので、ライフスタイルに合わせた働き方が選べる点も人気の理由と言えるでしょう。
最近ではリモート勤務やフレックスタイム制度を導入しているSES企業もあるなど、柔軟な働き方ができるのも人気の理由の一つです。
仕事とプライベートの両立を目指す人は、ぜひSES企業で働くことも視野に入れて見てはいかがでしょうか。
まとめ
IT業界におけるSES(システムエンジニアリングサービス)は、企業が短期的または長期的に技術者を必要とする際に活用される手法です。
クライアントの要望に応じてエンジニアを派遣し、プロジェクトに直接関与させる形態で、案件ごとに異なるニーズに対応できるのが特徴となっています。
SESエンジニアは多種多様なスキルを身につける機会があり、教育プログラムも充実しているため、魅力的なキャリアパスや働きやすさを求めている人から人気です。
新卒採用/中途採用問わず求人数も比較的豊富な職種となっており、今後もさらに一定のニーズが得られると考えられます。
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